ちょうど2年前のお話です。
いつになく朝早く目が覚めたので、うつぼ公園近くのパン屋でパンを買い、公園のベンチでパンを食べていました。
ふと遠くに目をやると、キャップを被った女の子がじっと地面を見つめているのが見えました。
遠くて目線の先に何があるかわかりませんでした。
その後その女の子は一度姿を消し、再度戻ってきて地面に向かって何かをしていました。
その後しばらくじっと女の子は地面を見つめていましたがいなくなりました。
気になって見に行くと、そこには目ヤニなどで目が赤く腫れ上がり、顔がぐちゃぐちゃになった黒猫の子猫がぐったりとして座っていました。
その前にはミルクが少し置かれていました。
おそらく先程の女の子は子猫を見つけてしまい、可哀想に思いミルクを買ってきてくれたのだと思います。
急いで近くの病院に連れていきましま。
体中ノミだらけでぐちゃぐちゃでしたが、命には別条がないとの事で事なきをえました。
ただ、目の角膜と結膜?がくっついており、綺麗に目が開くことはないだろうと言われました。
その後、一時保護宅で投薬、シャンプーを続け、ノミもいなくなり、食欲も出てみるみる元気になっていきました。
名前も決まりました。女の子だったので、最初『ゆずき』と命名されたのですが、どんどん愛称化していき最終的に『ゆす吉』(ゆずきち)と呼ばれるようになりました。
あれから2年。ゆず吉は毎日元気に走り回っています。体は普通の子より小さめですが先住猫達を追いかけ回しています。
あの時の女の子がもしこの記事を見てくれていたら、あの時の子は助かりましたよ、と伝えたいです。
あの時、地面を見つめて、ミルクをあげてくれていたから気づけました。ありがとうございます。
あと、よくよく思えば、9/22は『黒ニャンニャン』の日ですね。何か運命的なものを感じました。
でも、こんな風に助かる子もいれば、誰にも見つけられず死んでゆく子がたくさんいるのが現実です。
カラスに食べられたり、公園の縄張りから追われご飯にありつけず餓死したり。。
『捨てる事は、殺す事。』
そう思います。