その仔猫たちを見つけたのは、夏の終わり。
公園にはもう、秋の気配がしていたような気がします。
3匹の仔猫はよく似た色と形をしており、ひと目で兄弟だとわかりました。フェンスに囲まれた狭い空間に無造作に置かれた材木の下で、3匹はチョロチョロと動き回っていました。
私たちは仔猫を何とか捕まえて病院へ行き、検査をしてもらったのですが、やがてその3匹の中に1匹だけ少し様子が違う猫がいることに気がつきました。足元が覚束なくて、頭もふらふら揺れているようでした。
診断の方も、もう少し大きくならないと何とも言えないとのこと。
大丈夫かなあ?様子を見ていくしかないかなあ?といっているうちに
Kさんというサポーターさんが手を挙げて、3匹ともしばらくの間うちで保護しましょうと言って
下さいました。
取り敢えず3匹は公園の名前を取って暫定的に、うー、つー、ぼーと名付けられました。
ふらついている仔猫がぼーちゃんです。
その後ほどなくして、元気な2匹、うーちゃん、つーちゃんは無事里親さんが
決まりましたが、ぼーちゃんだけはもうしばらくの間、引き続きKさんが面倒を
見て下さることになりました。
ぼーちゃんは筋力が弱くウンチもなかなか自分だけでは出せないので、
Kさんはしょっちゅうマッサージをしたり、病院へ連れて行かなければ
なりませんでした。
家には先住ねこが3匹いて、そちらの世話もしなければならないので、
日々何かと大変だったと思います。
でもぼーちゃんはいろいろ手を尽くされ、愛情もいっぱい受けて育ちました。
おかげでぼーちゃんは少しずつ食欲も増し、日増しに丈夫な身体になっていきました。
そんなある日のこと、ぼーちゃんを見せて欲しいという方が現れました。
先に2匹の里親さんになって下さった方からの紹介です。
里親さんもあとひとり残った兄弟のことを気にかけて下さっていたのでしょう。
冬の、ある寒い日でした。ぼーちゃんに会いに来られたその方は、まだ少しふらつき加減の
ぼーちゃんに優しく手を差し出すと、うるさいことは何も言わないで、うちにいる猫との
相性だけですね、と言って帰って行かれました。
そして数日後、子供がとても楽しみにしていますと言って、車にぼーちゃんを乗せると
嬉しそうな表情を浮かべて早々に連れて帰って下さいました。
さてその方からこの度、久々にKさんちにメールと写真が届きました。
ぼーちゃんは元気にしていると聞いてはいましたが、
このメールには、”先日ささやかに1周年記念を致しました”と書かれてありました。
そして感謝の言葉と共に
見違えるほど立派に大きく、逞しくなったぼーちゃんの写真と
先住の白猫さんと一緒にならんでいる写真が添付されていました。
どうやら相性は悪くなさそうです。
どうぞ皆さん、逞しくなった現在のボーちゃんの姿をご覧になって下さい。
改めて3匹の兄弟ねこに関わって下さった方々に、お礼を申し上げたいと思います。
ぼーちゃんの逞しく成長した、姿を拝見して、ジャングル大帝『レオ』みたいだな・・とひとり喜んでおります。障害があり、諦めかけておりましたが、みなさんの想いとボーちゃんの『生きたい!』という気持ちが現在につながったんでしょうね。
ぼーちゃんの写真、こころなしか、x脚のようにも感じますが(笑、自信にあふれているようにも見えます。う・つ・ぼのとりなしてくれた人とのご縁にもありがたい物を感じます。かかわられた皆様に『ありがとう』ってお伝えしたい気持ちで一杯です。
写真掲載ありがとうございます。
我が家にやってきてあっという間に1年が過ぎました。最初は心配もしましたが、
いまでは元気に家中走り回っております。^^
その激しさに先住も目をパチクリさせてます。(*o*)
「ぼー君」改め「暴君」と思うほどのやんちゃぶりも少しは落ち着いたようですが、
まだまだいろいろやらかしてくれそうです。
かかわっていただいた皆様、ありがとうございました。そして、これからもよろしく
お願いいたします。